ほれっ!

今日も暑い日が続く・・・


それでも、もう夏休み! 張り切っていきましょう!!








SIGN OF SOUL
第17話 信じられる心





           裏球へ向かう空間の途中で、
           次元の狭間へ落とされてしまうヒロキ。
           しかし、リサにそっくりな少女
           ラーミアの声に導かれ裏球へと辿り着く。
           そこで彼女を襲っていたモンスターを倒し、
           彼女を救ったヒロキは彼女と共に
           彼女が暮らしている町へ向かうことにした!




ヒロキ:「・・・ラーミア、この先に君が暮らしている町があるの?

ラーミア:「ええ、そうよ。
      バンドーレって言う大国の1つよ。聞いたことあるでしょ?

ヒロキ:「ええっと、それは・・・

ラーミア:「えっ? もしかして知らないの?

ヒロキ:「ああ、ちょ、ちょっと・・・ね。

ラーミア:「バンドーレも知らないなんて・・・
      ヒロキ、あなたは一体どこから来たの?

ヒロキ:「えっ! どこからって・・・
     (本当のこと・・・話して信じてくれるだろうか。)

ラーミア:「どうしたの? もしかして田舎だから答えたくないとか?

ヒロキ:「・・・・・・・・・・・・
     (可愛い顔して言ってること尖ってるなぁ〜。)

ラーミア:「べ、別に田舎だからって笑ったりしないわ。
      だからそんな気を落とさないでよ。

ヒロキ:「別に・・・気を落としたりなんか・・・

ラーミア:「そ、そんなに嫌だったら無理して答えなくてもいいよ。
      ごめんね。 ヒロキの気持ちも考えないで・・・

ヒロキ:「そ、そんなことないって!
     別に答えたくないわけじゃないんだ。
     ただ・・・信じてもらえないと思うからさ。俺の言うことをさ。

ラーミア:「・・・・・・・・・・・・・
      そんなことないよ。 私にはわかるわ。

ヒロキ:「えっ!?

ラーミア:「何となくだけど・・・さ。
      ヒロキがあの敵の攻撃を受けた時、本当はもうダメかと思ったの。
      でも、ヒロキは私のこと・・・命をかけて助けてくれた。
      見知らぬこの私を・・・真っ直ぐな視線で見てくれた。
      だから・・・ヒロキは嘘なんかついたりしない。
      私はそう信じるわ! だから・・・話して?

ヒロキ:「ラーミア・・・





           ラーミアはとても澄んだ瞳で
           じっと俺のことを見つめていた。
           それを見た俺は・・・




ヒロキ:「(・・・その目には負けるよ。)
     実は俺・・・この世界の人間じゃないんだ。

ラーミア:「えっ!? どういうこと!?




           さすがにラーミアも少し戸惑った。




ヒロキ:「驚くのも無理はないさ。
     俺も最初はこっちの世界が存在することすら知らなかったんだから。
     それでな、俺はこの世界とは別の世界‘地球’っていう所から来たんだ。
     ある日、運命の女神って人に俺の運命を聞かされて、
     その直後にリサの魂を奪われたんだ!
     だから、俺はリサの魂を取り戻すためにこの世界に来たんだ。

ラーミア:「そ、そのリサって子は・・・?

ヒロキ:「・・・・・・・・・・・・・・
     俺の・・・幼馴染の女の子だ。 君そっくりの。

ラーミア:「そう・・・だから私のこと・・・・・・

ヒロキ:「リサは・・・俺がしっかりしてなかったから・・・
     俺が弱かったから、リサの魂を守りきれなかったんだ・・・

ラーミア:「ヒロキ・・・・・・・・・
      ヒロキは弱くなんかないわ!
      だって、私のこと救ってくれたし、それに・・・
      こっちの世界に来たってことは信じてるんでしょ?その子の事。
      きっと大丈夫だって! ヒロキならきっとできるわ!

ヒロキ:「ラーミア・・・・・・

ラーミア:「だからさ、もっと元気出してよ!
      そのリサって子もきっとヒロキのこと信じて待ってるからさ!

ヒロキ:「リサが・・・俺のことを?

ラーミア:「これも何となくだけどさ。
      ヒロキがそこまで真剣に想っている相手だもの、
      きっと、その相手も同じくらいヒロキのこと信じてるよ。
      だから、元気出して行こう?

ヒロキ:「・・・・・・・・・・・
     (何でだろう? この子と一緒にいるとこんな素直になれるのは。
     ついさっき出会ったばかりなのにこんなに信じられるのは?
     ・・・きっとリサに似てるだけじゃないんだろうな。)

ラーミア:「・・・ヒロキ?

ヒロキ:「・・・ありがとう、ラーミア
     何だろう、俺もラーミアの言うこと信じられるような気がするよ。
     だから、元気出していくことにするよ!

ラーミア:「・・・うん。良かった元気になって。

ヒロキ:「それじゃあ、バンドーレまで走っていこうぜ!





            俺は無性に走り出したくなった!





ラーミア:「え〜? ちょっと待ってよ〜!





            口ではそう言いつつ、
            ラーミアも楽しそうに駆け出した!





ヒロキ:「(リサ、待っていてくれ!
     俺、必ず強くなってリサの事今度こそ救ってみせるよ!)





           ラーミアのおかげでまた元気を取り戻した俺。
           目指すはバンドーレ!
           この先何が待っているのか?
           すでに伝説は始まりつつあるのかもしれない・・・




                      (TO BE CONTINUE)




ハックション!!