さあ、いくぞぉ!

SIGN OF SOUL
第6話 悪夢





リサ:「私、見ちゃったのよ。
    ヒロキが・・・どこか遠くに消えていく夢を。
    そして、‘運命の女神’って人に言われたの。
    『あなたは彼と別れ、闇に閉じ込められるでしょう』って・・・
    ただの夢だったはずなのに、私、怖かった!
    本当に起こりそうな気がして、とても怖かった・・・
    だから・・・   だから・・・




         その時、リサは震えていた・・・
         必死に自分の恐怖と戦っているように見えた。
         それはすぐに俺にもわかった。




ヒロキ:「・・・・・・・・・・大丈夫さ、リサ!

リサ:「・・・えっ?

ヒロキ:「俺は消えたりなんかしねぇし、
     リサを闇になんか閉じ込めたりはしねぇよ!
     現に俺はこうしてここにいるし、リサだって無事だ!

リサ:「それは、そうだけど・・・

ヒロキ:「心配するな。 例えその闇とかが襲ってこようが俺が何とかしてやっからよ!
     そんなくだらない未来、俺が変えてやるからさ!
     だから、・・・元気出してくれ。

リサ:「(ヒロキ・・・・・・)
    うん、そうだよね。 闇なんか来ないよね? 夢は夢だよね?

ヒロキ:「・・・・・・あ、ああ。 当たり前だろ?
     だからもう何も恐れることなんてねぇさ!
     いつも通り明るく元気にいこうぜ?

リサ:「・・・うん、ありがとう。





          この時の俺は正直わからなかった。
          この夢が本当に単なる夢なのかどうか・・・
          でも、そんなこと言ったら、
          きっとリサをもっと苦しめてしまう。
          だからこそ、俺はこれ以上リサの
          悲しい顔を見たくなかった。
          だから、俺はあえて黙っていた。
          少しでも元気になってほしかったから。




          そして、その夜のことだった・・・





ヒロキ:「さて、今日は色々疲れたしもう寝ようっと・・・・・・・・・・




          ・・・・・・・・・・・・・・・・・





          ・・・・・・た す   て・・・・・・




ヒロキ:「(? 今何か聞こえたような・・・)




          ・・・・・・おねがい、たすけて!・・・・・・





ヒロキ:「(まただ・・・。 一体誰なんだ?)




          お願い、助けてヒロキ!!




ヒロキ:「(この声は・・・・・・リサ!)



         俺はリサの声を聞き、目を開けた!
         そこには闇の中で苦しんでいるリサの姿があった!




ヒロキ:「リ、リサアァァーーーー!!

リサ:「お願い! ここから出して! お願い!!

ヒロキ:「待ってろ! 俺が今助けてやる!!




           貴様には無理だ!!




ヒロキ:「だ、誰だ!? お前がリサにこんな事しやがったのか!?





           貴様には関係ない! 消えうせろ!





ヒロキ:「勝手なこと言うんじゃねー!!
     早くリサをそこから出しやがれ!!




           それはできん! そして貴様は死ね!!
           ダークファイア!!




ヒロキ:「なっ! (目の前に炎が!?)




          ボガァ〜〜ン!!





ヒロキ:「ぐはあぁぁぁぁーーーー・・・・・・




          ピカーーーーーーン




ヒロキ:「うわぁ!? はぁはぁはぁはぁ・・・・・・
     あれ? ここは俺の部屋? じゃあ今のも・・・




          俺は・・・2日続けて夢を見た。
          それはまるで天国と地獄の夢だった。
          けど、俺もリサが言うように
          これが単なる夢でないような気がする・・・
          一体俺たちの知らないとこで
          何が起きているだろうか?



          そして、ついに夢と現実とが絡み合う!!


                  (TO BE CONTINUE)



凡骨!!