サイン オブ ソウル

大会への道〜高き山編パート1〜

     何とかモンスターを倒すことに成功したヒロキ。
     風の流れで弱点を知ることを覚えた。
     森をぬけるまでもう少しのとこだが、
     辺りはもう真っ暗だったのでそこで休むことにした・・・



やったわね、ヒロキ!
本当にすごいです。
 あっという間に風の流れをよんでしまったんですから。

ああ、ありがとう。
俺たちは食事をしながら今日の戦いについて話していた。
けどさ、どうやって風の流れをよんだの?
 私には見ていてもよくわからなかったんだけど・・・

ラーミアはあのときどうして風の流れがわかったのかと聞いてきた。
それは、俺が風の力をあのモンスターのまわりから集めたからさ!
それって・・・どういうこと?
相手の風の流れ・・・それを知るために相手に渦巻いている風を集めたんだ。
 そうすることで相手の力の源はどこかを調べると同時に
 風の力を集めて自分の力にできるからまさに一石二鳥だったんだ。

俺が風の力を相手から集めることで風の流れを読んだことを説明すると、
相手から風の力を集める・・・?
 そんなこと本当にできるの?

ラーミアは一つの疑問を聞いてきた。
はい、それはできます。
 ラーミアさんも私の風の力をヒロキさんが
 ストームに変える修行を覚えてますよね?
 相手の力を自分の力に変える修行を・・・あの修行と同じなんです。

その疑問にチルが答えた。
そうだったのね・・・
でも、すごいじゃない! そんなことまでできるようになったなんて。

ラーミアは俺の風の力が強くなっていたことに少し驚いていた。
ああ。 これもチルの修行のおかげだな!
俺はチルの修行があったからこそ思いついてできたんだと言った。
そんなことありませんよ。
 ヒロキさんが本当に強くなったんですよ。
 これでだいぶストームをつくる時間が短くなっていると思いますよ。

一方チルはそれは俺が培ったものだと言った。
そ、そうなのかなぁ。
 自分でもよくわからないんだよなぁ・・・。
 ふぁ〜〜、話してたら眠くなってきた・・・。
 今日はもう遅いし、そろそろ休もうか?

俺はさっきの戦いから気をぬいたので眠くなってきていた。
そうね、戦いで疲れたみたいだしね。
この暗い中じゃ森をぬけられそうにないですからね。



     こうして、この日はゆっくり休むことにして、
     次の日に森をぬけ、山に向かうことにした。
     俺たちは今日の疲れをとって、次の朝を迎え、
     昼までにいっきに森をぬけた・・・



ふぅ・・・。 ようやく森をぬけたぜ。
俺たちは森をぬけた。
そして、話に聞いていた山を目の前にした・・・
えぇ〜! これがチルちゃんが言ってた山なの!?
そこにはハイキングにしては少し大きな山が聳え立っていた!
やっとこの深い森をぬけたと思ったのに、
 まさかさらにこんな大きな山があるなんて・・・

ラーミアは想像していた大きさより大きかったことにショックを受けた。
確かに・・・こんな険しい道じゃ村と町を行き来するのは大変だなぁ・・・。
 でも、この先に町があるんなら行くしかないぜ。
 ラーミア、あと半分だから頑張ろうぜ?

俺は諦めかけているラーミアに手を伸ばした。
・・・そうね。 ここでいたってしょうがないものね。
 頑張って山を越えて町に行かなくちゃね。

ラーミアはイヤイヤながらも頑張ることにした。



     これで町までの道のりはあと半分。
     俺の初めての大会への道のりもこの先に待ち受けている者も
     そして、あの怪しげな陰謀も・・・
     この山を越えた先が本当の山場とはまだ知るはずもなく
     俺たちは山に向かっていった・・・



                     (TO BE CONTINUED・・・)



↑森をぬけ、山に入っていく3人。
 ちょっとしたハイキングな道のりに苦労していた・・・
 一体この山を越えるのはいつになるのやら・・・


 次回・・・  大会への道〜高き山編パート2〜
 皆の心が・・・未来を変えていくんだ!!