サイン オブ ソウル

大会への道〜深き森編パート7〜

     森をぬけた先に山があることを知った3人は
     日が暮れるまでに森をぬけようと急いだが、
     森をぬける直前でまたまたモンスターに出会ってしまった・・・



くそっ! もう少しで森をぬけるはずだったのに・・・。
俺はモンスターがどこにいるのか探した。
ヒロキ、大丈夫なの?
 そ、その・・・私を背負って走ってくれて疲れてない?

ラーミアは照れながらも俺の体を心配した。
ああ、たいしたことはないって。
 だからラーミアはさがっていてくれ。

そう言って俺はなかなか姿を現さないモンスターを探し始めた。
そして少しあとに・・・
ラーミアさん。 どうかしたんですか?
あとから来たチルが何があったのか聞いてきた。
あ、チルちゃん。
 またモンスターが現われたみたいで、今ヒロキが探しに行ったわ。

ラーミアはそう言うと、
またモンスターですか?
 もう少しで森をぬけられるんですが・・・。

チルはここまで来てモンスターに会うなんて運が悪いと思った。
ヒロキには安全な場所にいてほしいって言われたけど、

 やっぱり心配よね? 私たちもあとを追いかけましょ?」
ラーミアはチルと一緒に俺のあとを追いかけようと誘った。
ええ、そうですね。
 こんな所ではぐれでもしたら大変ですからね。

チルも追いかけることに賛成した。
じゃ、行きましょ!
こうしてラーミアとチルはあとを追いかけ始めた・・・



         その頃、俺のほうは・・・・・・



やっと見つけたぜ!
俺はさっきのモンスターに出会した。


          ガルルルルルル・・・・・・


そのモンスターは狼の姿をしたモンスターだった。
こいつを倒してさっさと森をぬけてやる!
俺は剣を構え、様子を窺っていた。
しかし、こっちを見ているがなかなか襲ってこなかった。
もう日も暮れそうだった・・・
・・・こいつ、どういうつもりだ?
 そっちが来ないならこっちから行くまでだ!

俺は風の力を集め、いっきに放った!



           烈風斬!



だが、その狼はかるく避けた。
ちっ、結構素早い奴だな。
 けど、避けるだけで襲ってこないってのはどういうことだ?

俺は今までのモンスターはすぐに襲ってくるのに
今回の狼のモンスターはなぜか襲ってこないことに疑問に思っていた。
何を考えているか知らないけど、
 何もしないのならさっさとかたずけてやるまでだ!

今度は直接攻撃をしようとそのモンスターにかかっていった!



      シュン  シュン  シュン



俺も初めてここに来た頃よりは速くなっているけど、
まだまだモンスターの速さには至っていなかった。
丁度その頃、ラーミアとチルが俺に追いついた。
あっ、ヒロキがいたわ!



      シュン  シュン  シュン



俺が攻撃するたびにそのモンスターは避けていった・・・
でも、何だか様子がおかしくないかしら?
ラーミアはいつもと違うような感じがした
それは、あのモンスターがさっきから避けてばかりいるからじゃないからですか。
チルはすぐにわかった。
そう言われればあのモンスター・・・
 ヒロキの攻撃を避けているだけね。 でも、どうしてなの?

ラーミアもチルも俺と同じ疑問に達した。
けど、結局その答えはわからぬまま、いつの間にか夜になってしまった・・・
ハ、ハ、ハ・・・・・・
 もう夜になってしまったか・・・。

俺は日があるうちに倒すつもりだった。
仕方ない。 使わずに倒すつもりだったが、
 ストームを使うしかないか。

そう考え、俺が風の力を集め始めていたら・・・



     ワオーーーーーーーン!



いきなり狼のモンスターが吠え始め、様子が変わっていった。
な、なんだ!? この嫌な風は・・・
風の力を集めている時にこんな感じになったのは初めてだった。
それを後ろから見ていたラーミアとチルは、
な、何あれ!? あの狼の様子・・・変じゃない!?
ラーミアもその異変に気付いた。
はい、何だか嫌な風が吹いてます。

 ヒロキさんにもわかっているかもしれません。
 これは気をつける必要がありますね。」
チルは風の流れから大きな力を感じた。



      ワオーーーーーーーン・・・・・・



その狼のモンスターは少しずつ変化をしていった!
                     (TO BE CONTINUED・・・)



↑狼のモンスターは突如変化をして巨大な獣に!!
 今まで以上に強い力を持った敵に遭遇してしまった・・・
 森をぬけるまであと少し!
 森での最後の戦いの行方は??


 次回・・・  大会への道〜深き森編パート8〜
 皆の心が・・・未来を変えていくんだ!!