サイン オブ ソウル

大会への道〜深き森編パート9〜

     変化した獣との戦闘が続いている中、
     ヒロキはそのモンスターの弱点を探し始めた・・・



一体こいつの弱点はどこなんだ!?
俺は戦いながら弱点を探し続けた。



         ズシャ!  ズシャ!




         ガン   バン



俺とモンスターの攻撃は激しくぶつかりあっていた!
ヒロキ・・・苦戦しているみたい。
 ねぇ、チルちゃん。 何かいい方法はないの?

ラーミアはあのモンスターを倒す方法がないかと期待した。
倒す方法はわかりませんが、弱点を知る方法はあります。
チルはある方法で弱点を知ることができると言った。
本当に!? 一体どんな方法なの?
ラーミアはその方法はどんなものなのか知りたかった。
それは・・・相手の風の流れを感じることです。
えっ? 相手の風の流れを感じる?
 それってどういうこと?

ラーミアにはチルの言うことはいまいちわからなかった。
そんなラーミアにチルは説明をし始めた。
相手の風の流れ・・・つまり相手の力の流れを感じるのです。
 どんな者にもそういった力の流れがあるのです。
 そして、その力の流れが集まる箇所が相手の急所になるのです。
 力の源であるその箇所を叩けばおそらく倒せるでしょう。

チルは相手の力の流れを知ることさえできれば倒せると言った。
相手の力の流れ・・・それさえわかればいいのね?

 だったらそのことをヒロキに教えなきゃ!」
ラーミアは俺にそのことを伝えようとしたが、
待ってください!
チルは突然声を上げた。
待ってって? もしかしてまた気が付くまで待てって言うの?
ラーミアはどうしてそう黙ってないといけないのかと聞いた。
すると、チルは・・・
いえ、そうではありません。

 今回ばかりは伝えないとわからないでしょう。
 だから、私からヒロキさんに伝えます。
 ラーミアさんが伝えに行ったら危険です。 だから私が伝えてきます。」
チルはラーミアが行くと危険なので自分が行くと言った。
心配ないです。 すぐに戻ってきますから。
そう言ってチルは戦いの場へと飛んでいった。



         ズシャ!  ズシャ!




         ガン   バン




その頃、俺とモンスターはまだ激しくぶつかり合っていた!
ヒロキさぁーん!
チルは俺のとこに飛んできた。
チル!? 何でここへ!?
俺は突然やってきたので驚いた。
ヒロキさんに相手の弱点を知る方法を伝えにきたのです。」         
チルはさっきの方法を俺に伝えようとした。
本当か!? 一体どうすればいいんだ!?
俺はどうしても倒す方法がわからなかったので聞くと、
相手の風の流れを感じてみるのです。
 どんな巨大な敵でも力の源がどこかに存在しています。
 そこを風の流れで感じ取れれば弱点がわかります。

チルは相手の風の流れこそ弱点を知る近道だと伝えた。
相手の風の流れを感じ取る・・・?
 本当にそれで弱点がわかるのか、チル?

俺はいまいち飲み込めなかった。
はい。 あとはヒロキさん自身の力次第です。
 ヒロキさんは今まで風の力を何度も使ってきました。
 そろそろ風の流れが読めるようになってくるはずです。

チルは俺の風の力が著しく成長し始めているとも言った。
そうなのか? よくはわからないけど・・・
 でも、それで弱点さえわかるのならやるしかないな。
 ありがとうな、チル! 俺、やってみせるぜ!
 だから、ラーミアをよろしく頼む。

俺はチルにこのモンスターは俺に任せてラーミアを守るよう言った。
はい。 頑張ってください。

 私もラーミアさんも応援してますから。」
ああ、ありがとうな。
そして、チルはラーミアのとこに戻り、
俺は相手の風の流れを感じ取ることに挑戦していった・・・
                     (TO BE CONTINUED・・・)




↑チルによって俺は相手の風の流れで弱点がわかることを知った。
 そして、それを調べながら戦いはまだ続いていった。
 敵の弱点は一体どこなのか?


 次回・・・  大会への道〜深き森編パート10〜
 皆の心が・・・未来を変えていくんだ!!