サイン オブ ソウル

のどかな村でのひととき

    やっと村に入っていった2人。
    そこはバンドーレと違い、静かな村だった・・・。
    そこで2人は新たなる出会いが待ち受けているとは
    まだ知るよしもなかった・・・・・!


なんだか静かなところだな・・・。
バンドーレに比べたら静まってるなぁと思った。
確かにそうね・・・。
ラーミアも同意見らしい・・・。
と、とりあえず奥まで行ってみよう!
俺は誰かいないか探してみた!
・・・すると、ある家から子供が出てきた!
「・・・じゃあ、買ってくるね!」
その子供は買い物に行くようだ! そして、こちらを見た!!


    ・・・・・・・・・・・・・・・


その子供は急いで家に戻っていった!
何だ、あの子供!?
 こっちを見たとたん家に帰っていったぞ!? 失礼な子供だな・・・。

俺はちょっとだけ頭にきた!
そして、すぐもしないうちにまたさっきの子供が出てきた。


「あそこだよ! 剣を持った怪しい男がいるの!!」


子供はそう親に話していた!
ちょ、ちょっと!? それって私たちのこと!?
ラーミアはどうなっているのかさっぱりわからなかった!!
すると、その家から今度は父親らしい男性が出てきて、
真っ直ぐにこちらに向かってきた!!
な、なんかやばくない!? ヒロキ!?
ラーミアは俺の腕にしがみついてきた!
大丈夫だって! ちゃんと話せばわかるって!!
俺はしっかりしなきゃと思っていた!
そして、その男性はこんな事を聞いてきた!!


「お、お前達!! こんな村を襲ってどうするというんだね!!?
 ここにはお前達のほしいものなんてない!!
 襲っても意味がないから他をまわってくれ!!!」


どうやら俺達は敵と勘違いされているようだ・・・!
い、いや、俺達はそんなつもりはないんですけど・・・
俺はとりあえず敵でないことを言いたかった。
「じゃあ、どこからこんな村に何しに来たんだ!?
 そんな剣を持ってきておいて!!
 それにどうやってここに来たって言うんだ!?
 村の外には魔物がいるはずだ!!!」
その男性はいろんなことをいっぺんに聞いてきた!!


    俺とラーミアはここまでの経緯を教えた・・・
    俺達は魔王ガオスを倒す旅をしていること!
    この村の外の魔物を倒したこと!
    そして、この村に来たということも!!
    すると、その男性も納得したようで、
    家に来るよう誘ってきた!
    俺達はとりあえず話だけでもとその家に行った・・・


「先ほどはご迷惑をかけてしまってすいませんでした・・・!」
さっきの男性が謝ってきた。
いえいえ、こちらこそ家に呼んで頂いて・・・
俺は礼儀正しくいこうと思った・・・。
「なにしろ、ここ最近はお客がいなかったもんで・・・
 てっきりこの村を襲いにきたのかと勘違いしてしまって・・・・・」
はぁ、そうなのですか・・・・・
ラーミアもかしこまっていた。
「さぁさぁ、遠慮せずにあがって下さい!
 今おいしい料理出しますんで・・・・・・」
はぁ、ど、どうもありがとうございます。
どうもこういうのは苦手な俺だった・・・。
奥にいくと、さっきの子供と母親がいた!
そして、母親のほうから出来立ての料理が差し出された!
「こんなものしかありませんが、どうぞ召し上がってください。
 先ほどは息子がご迷惑をお掛けしてしまってすいませんでした!」
母親のほうも謝ってきた!
いいえ、こちらこそかえってこんなごちそうを・・・・・
ラーミアもこういうのは得意ではないらしい・・・。
「さぁさ、あったかいうちに召し上がってくださいな!
 魔王を倒せるよう心から願っているわよ!!」
母親の温もりが俺とラーミアを包んでいた・・・。
とりあえず俺達は出された料理を食べることにした!


       パクッ


「どうですか、お味のほうは?」
母親が聞いてきた。


「お、おいしいですよ!」



「こんなおいしい料理初めてだわ!」


俺とラーミアは料理に感激していた!
「あら、それは良かったわ! そんなに喜んでもらえて嬉しいわ!」
母親のほうも喜んでいた!
俺とラーミアは戦いで疲れているせいか、次々に口に押し込んでいった・・・
城を出てからろくな食事をしていなかったためだろう・・・!
「あらあら、よっぽどお腹空いていたのね。」
母親がにっこりと微笑んでいた!
それはもう・・・・・
 ここのところまともな食事をとっていなかったですし、
 魔物との戦いでクタクタですし・・・・。

俺は会話のほうもはずんでいった!
「それは大変だったでしょうね・・・・。」
本当に大変でしたよ!
 見ているこっちも疲れてしまいましたもの!

ラーミアもだんだん会話に参加してきた!
「その気持ち、すごくわかるわ!
 男の人ってすぐに無茶をしてしまうものね!」
母親は父親のほうを見ながら言った!
そうそう、全く困っちゃうわよね!
ラーミアも俺のほうを向いて言ってきた!
おい、そういう言い方はないだろ!?
俺もちょっとノリ気分で話した!


    アハハハハハハハハ・・・・・・


まるで家族の仲間入りしたみたいな気分だった。
すると、母親のほうが・・・
・・・でも、恋人同士で旅だなんてうらやましいわね!

 まだ若いっていうのに2人とも幸せね!」
フフフと笑いながら言ってきた。


「そんなんじゃないですよ!」


俺とラーミアはまたはもってしまった・・・・・。
「フフフ・・・。 息も合ってていいわね!」
俺とラーミアは恥ずかしさのあまり一言も喋れなかった・・・・・
「若いのって幸せね! これからも2人力合わせて頑張ってね!」
母親は俺達にエールを贈ってきた!


    ・・・・・・・・・・・・・・・


俺とラーミアは顔が真っ赤になってきてしまった!!
そしてそのまましばらく時間が過ぎていった・・・・・・・・
                      (TO BE CONTINUE・・・)


↑村のある家族の温かさを知る2人
一方でお互いに相手を想っているせいか、照れている一面も・・・・
これからが旬であるのかな!?